仮に予算が「3,000万円」だとしたら、多くの方は「土地に1,000万円、建物に2,000万円」とざっくり考えてしまいがちです。しかし、家づくりには建物(本体工事費用)や土地(不動産取得費用)のほかにも、様々な「諸費用」が必要となります。この「諸費用」とは、「家を建てるうえで、どの家族にも共通して必要なお金」のことを言います。
具体的には、登記関係にかかる費用をはじめ、住宅ローンの事務手数料や火災保険料、土地から購入する方は不動産仲介料に加えて、立地や環境によっては地盤調査費に地盤改良工事費、給排水工事費やガス工事などのインフラ整備に金額が発生するケースもあります。つまり、この「諸費用」は家づくりの際に「全て、もしくは一部」がどの方にも共通して求められます。間取りや設備などと違って「ここを削って…」という調整ができない部分でもあるため、総予算から「諸費用」ぶんの数百万を引いた金額が、実際に「土地や建物に使えるお金」ということになるわけです。
この「諸費用」を見落としたまま家づくりを進めてしまうと、「頭金で用意していたお金が諸費用で消えてしまった」または「費用が足りなくなり、さらに別でローンを組んだ」という失敗に繋がってしまうので、充分に注意しましょう。